【ゆるキャン△聖地巡礼記】静岡編 磐田・掛川・浜名湖を巡る
先日虚無すぎる冬休みを過ごしていることに危機感を抱き、突発的に静岡に行きたくなりました。
静岡といえばゆるキャン原作五巻で遂に舞台となった土地です。
まだアニメ化されてない今だからこそ同業者も少なく、年末であるため原作と時期が被っているため絶好の巡礼日和でした。
なお東京からならば始発〜終電レベルの長丁場になるものの、日帰りで巡礼できるスケジュールになっています。
・横浜から磐田まで
みんな、すまん… pic.twitter.com/bqp2qHRThr
— ねみぃまる (@hochiminh__city) 2018年12月23日
Q.これはなに?
A.人権
早速お前は何を使っているんだと思われるかもしれませんが、実は磐田に曽祖父の墓がある為、墓参りに乗じて新幹線で静岡に渡ることとなりました。
🖕
— たぎょう (@ta_chi_tsu_) 2018年12月24日
ちなみに同時期に日本を鈍行だけで縦断するという狂気の沙汰のような事をやっていたオタク達から怨嗟のリプが飛んできました。楽しい。
新横浜から小田原まで15分で到着しました。
東横線で渋谷から自由が丘に行くより早いのはなんで?
Money is power。
新幹線で駅メモをするとめちゃくちゃはかどることも分かりました。
(この子は蓮台寺ミオさん。かわいいですね。)
途中、沼田のあたりから富士山が見えてきましたが雲がかかっていました。実質私は各務原なでしこさんなのかもしれない。
そんなこんなで掛川まで到着。ここまでわずか1時間強。
僕が家から学校につくまでの時間より(略)
ロングシートに座っただけで安心感が凄い。
当社比新幹線乗ってる時よりテンションが上がってきます(庶民なので)
興奮冷めやらぬなか20分ほどで磐田駅に到着します。
さて......
どん。
お前は本当に何をやっているんだ。貧民としての誇りは無かったのか。食費を削ってまで音ゲーをしてきたあの時を思い出せ。
いや旅の醍醐味って地元の人との交流じゃないですかこうやってタクシー運転手さんと会話することで普段味わえない別の土地に来た実感も沸くってもんじゃないですかでもお前他人とまともに話せねぇだろ
ともあれ今後いつできるかわからないような人権を堪能しておきます。
ちなみに栄枯盛衰というのは本当にあるもので、タクシーがこの旅においての最後の人権となります。
墓参りを済ませ、上質な人権でまずは見附神宮へ向かいます。ここは作中では最後に訪れた場所であるため、志摩リンさんの辿ったルートを逆行することになります。
どうでもいいけどキャラクターを名前呼び捨てにするのは雄性が溢れすぎていて非常に抵抗があります。
そんなやつは鳴沢氷穴に閉じ込められてしまえ。
見附神宮で祀られているのは「しっぺい太郎」と呼ばれる犬で、娘を生贄に要求する化け猿を退治したという伝承が残っています。えらい。(でも僕も旅のしたさに愛娘をメルカリで東南アジアあたりに売り飛ばしたりしてるので人のことは言えないかもしれない)
同様の伝承は長野県伊那地方から演習にかけて多く残っており、アニメ版9話にも登場した光前寺もその一つです。
全てがいいなここ
犬
願掛け牛。家内安全とゆるキャン△の発展とオタクたちの東大合格を祈りました。
しっぺい太郎のお墓の場所がわからなくて巫女さんに訪ねる挙動不審オタクになりました。
これより後に訪問される同業者諸兄に置かれましては、墓は本殿の裏手にある霊犬神社のさらに裏手にあるとお伝えしておきます。
ここの鳥居をくぐって
やたらエモい道を進み
ここです
もう日本はいらすとや抜きでは成り立たないのでは?
というか大人のよろこびってなんだ大人の悦びって。
やたら新幹線を使って移動してみたりトンカツを腹いっぱい食って学生さんってすることか。
コンニチハ
それにしても以前訪問したほったらかし温泉と違い、ここはまだアニメ化されていないので同行者が少ないですね。
加えて訪問時期も作中と同じ12月下旬であり、没入感がありすぎて志摩リンになりそうです(直喩)
推しに性欲を向けるのはダメなのに自分のことを推しとたばかるのはええんか?
誰もがプロフェッショナル←これはなに?
見附神宮の後は東海道線を掛川まで戻り、茶菓きみくらさんにお邪魔する予定でしたが音ゲーの行脚もしておきたかった為予定を変更することに
ここで同行していた祖父母と別れ、個人行動となりました。当然移動手段のメインは徒歩となります。落差が激しすぎる。
期せずして到達ブックオフの最西端を更新してしまうなど
なんでお前はいつも登下校中にやっている行為を旅先に来てまでするんだ?
こんにちは
約1年振りのさわやか訪問
人類知の結晶だって古事記にも日本国憲法にも書いてあるんですよね
旅好き音ゲーマーの性質として「旅先の土地 ゲーセン」で検索してしまいがちというものがあります。
腹ごしらえを終えたところでゲーセンの位置を確認すると、何故こんな所に建てたのかAGスクエアさんを問い詰めたくなるような場所に存在しました。
Q.でもまあ1駅くらいなら徒歩で余裕なのでは?
A. 田舎の1駅間の距離を舐めるな(自戒)
死ぬかと思った。ゆるとは???お前は東横線の一駅間に慣れすぎなんですよね。
タクシーなんて高尚なものを使うのはポリシーに反するので当然徒歩で移動します。
ここら辺の画像フォルダを見ると畑の写真が20枚くらいあったりして精神を苛まれていたことが伺えました。
Aレネスさんとか西唐津とかそこらへんのアクティブオタクにはかてません
多分山梨市駅からフルーツ公園くらいまでの距離はあった気はします。
行ったことある人なら分かってくれますかね。あの距離をさわやかで腹を満たした状態で走るのは各務原なでしこさんでも不可能なのでは?
志摩リンさんならビーノで颯爽とゲームセンターに行くだろうし、この時点で自分が志摩リンであるという認識が早くも崩れ始めてきます。
そもそも志摩リンさんは音ゲーなんかしません
それはそうと川ってめっちゃ良くないですか。流れを見ているだけで時間が無限に溶けていきます。
都市河川もいいし田舎の細い川もいいし県境とかにありがちな途方もない川幅の川も好き。
いつか世界三大河川を制覇してみたいですね。
これは今回撮ってきた川
閑話休題。次に向かったのは掛川駅にあるお茶屋さん、茶菓きみくらさんです。
ここもまた駅からかなり遠いところにあったが貧民なので当然徒歩を選択。
しかしこのあと行く予定の天竜浜名湖鉄道、浜名湖佐久米駅のことを考えるとどうも帰宅が出来なくなりそうなことがわかったので可及的速やかに走って向かうことに。
計画性という概念を胎内に忘れてきてますね
謎の山道を3キロくらい走る。ロードレースか?
きみくらさんの前にバス停があるのですが、1時間に1本くらいしかないのでこれから訪れる方はきちんと時刻表を確認していきましょう。ほんとに
外観です。再現度も高め
店内も撮って来ました。オタクなので店員に気持ち悪い話しかけ方をしながら撮影許可を得たり
作中に出てきたお茶「秘蔵」のモデルと思われるお茶、秘壺蔵です。
2階はカフェになっていてそこでお茶を飲むこともできます。
他にカウンター席も空いていたのに作中で出てくる奥まった部屋に案内してくれた店員さん、完全に「分かって」いて好き。
ここきみくらさんに限らず、ゆるキャン△界隈は巡礼erに対する風当たりが強くない気がします。社会もそんなに悪くないですね
作中に出てきた抹茶ティラミスセットです。
写真を撮るのが純粋に下手なのと端末がしょぼいので映えのはの字もないような写真写りとなっていますが、めちゃくちゃ美味しいので是非。(特に謎の高低差の激しい山道を4キロくらい歩いた後だと)
「飲む入浴」という表現が一瞬で出てくるあたり言語化能力が高そう
志摩リンさんと同じレシート
原作本も置いてあったり
きみくらからは掛川駅行きのバスが1時間に3本ほど出ています。
結局下り坂なのであまり差はないと思いますが、時間を合わせていくと少なくとも徒歩はしないで済みますよ。
次に駅メモの制覇も兼ねて天竜浜名湖鉄道に乗車します。
ここで注意点がふたつあるのですが、
①浜名湖佐久米駅まで往復する時は往復切符を買うのではなく一日乗車券を買う
尖閣したりしない限りはこっちの方が1000円くらい安いです。
ただしこの天竜浜名湖鉄道、地方私鉄の例に漏れず駅員さんが一人一人切符を確認していくスタイルなので難易度はかなり高めだと思われます。
僕が行った時には往復で浜名湖佐久米駅まで買ってしまった後だったのですが、駅員の方がご厚意で交換していただけました。
クリスマスの午後3時に一人で変なことしてるから同情されたという説はある
②カモメを見たい時は少なくとも4時までには着く
これは割と本質です。
僕が着いた時には5時を回っており、カモメは1羽も見られませんでした。
駅併設のカフェの店員さんに話を伺ったところ、少なくとも4時まで、余裕を持つなら3時までには来ないと見れないとのこと。
今回は駅自体を見に来ることが目的だったためあまりダメージはなかったものの、カモメも見たい場合は浜名湖佐久米駅⟶きみくらの順番がオススメです。
でもこれになるぞとかツイートしてたので少し悲しい
これどこのホームですかね。
なでしこさんの住んでいる甲斐常葉駅からだと素直に東海道線で掛川から乗るのが早いと思うんですが、ホームの作り的に走ってくる方向が逆なんですよね。
行き先が新所原であることを考えると多分遠鉄で浜松から西鹿島に移動してそこで天浜線に乗り換えたんだと思われます。
きさらぎ駅の都市伝説で有名ですね。
ただ西鹿島では下車していないので正確なことはわかりませんでした。
駅メモの制覇もかねて再訪したいところです。
ちなみにFランなので今日まで「かいつねは」だと思ってた
ここら辺は疲れが溜まっていて殆ど駅メモしかしていなかったのですが辛うじて撮っていた写真をば(疲れていても修羅のゲーム駅メモは睡眠を許してくれません)
全く知らない土地のローカル列車の車窓から夕暮れに染まる富士川を眺める行為、旅の何たるかを端的に表してる気がする
そんなこんなで乗車時間1時間強、浜名湖佐久米駅に到着しました。
時刻は午後6時ほど、浜名湖の畔のローカルな駅に一人佇むのはこれはこれで感情ではありますね。
小学生の時に読んだこの本を思い出します。
鳥
駅
かとれあが作中でかとまんずになってるの芸が細かくて好き
帰りの電車。
誰もいない空間に電車が滑り込んでくるの、ゆめ2っきの4番目のエンディングを彷彿とさせますねみんなやろうね
(二時間弱の駅メモ)
さて、無のような時間を過ごして掛川駅に着いたところですが、残念なことにこれでおしまいではありません。むしろここからが本番といっても過言ではないでしょう。
ただいま掛川____
— ねみぃまる (@hochiminh__city) 2018年12月24日
よろしくね東海道線____
行くぜ横浜____ pic.twitter.com/W2DX5hp0Ca
時刻は午後8時を回ったところ、ここは掛川駅、目的地は横浜。
深夜の大静岡大陸横断、行くぜ!w
ちなみに(故)えきから時刻表によるとあと一本遅かったら電車がなかったらしい(本当松)。
とてもつらい。
まあ電車がなかったらキャンプができてそれはそれでそうなのですが、ここから静岡を横断するという事実に心が無になりかけていたわけです。
加えて時は12月24日のクリスマス真っ最中。お祭り騒ぎの車内の中鬼の全席ロングシートに磔刑に処されるキリストのような心持ちになっていました。
しかし同時刻に日本を18きっぷで横断している界隈が奥羽本線の見合わせにより雪の米沢駅で立ち往生し、宿につけるか怪しい状況になっているのを暖かい東海道線車内からTwitter越しに見ることで少し元気を取り戻すことができました。
さて米沢から速報です、乗る予定だった鈍行が運休になりました
— たぎょう (@ta_chi_tsu_) 2018年12月24日
これ万が一電車一本でも遅れたら徒歩帰宅ルートだなとか思ってたらもっと大変そうな人達が現れたことで気が楽になった
— ねみぃまる (@hochiminh__city) 2018年12月24日
自分より下を見ることでモチベーションを取り戻すのは資本主義社会を生き抜く上で必須のテクニックですので身につけておくとよい。
そんなこんなで何とか最寄り駅である保土ヶ谷に到着することができました。
ここでの経験が数か月後の飯田線完乗の時にも役立ったような気もします。
対戦、ありがとうございました pic.twitter.com/b9AOZ3ZIuy
— ねみぃまる (@hochiminh__city) 2018年12月24日
ちとせと保土ケ谷におでかけしたよ! https://t.co/VeSB6vz1xx
— ねみぃまる (@hochiminh__city) 2018年12月24日
にぎわい←すき
これにてゆるキャン聖地巡礼静岡編はおしまいです。
日帰り強行工程になってしまったのでいくつか見て回れないところ(福田海岸とか)もありますが帰りも新幹線を使うと余裕で見て回れるので裕福な方は是非そちらでお願いします。
次は富士宮に行って各務原なでしこさんになろうかな
帰りの天竜浜名湖鉄道車内にて
お読みいただきありがとうございました